地図アイテム

プリントコンポーザツールバーの addMap 新規地図を追加 ボタンをクリックし,QGIS地図キャンバスを追加します. コンポーザキャンバスの上で, マウスの左ボタンを押して四角形にドラッグして地図を追加します. 現在の地図を表示するにあたり, アイテムプロパティ タブで3つのモードを選ぶことができます:

  • 四角形 はデフォルトの設定です. これは ‘ここに地図を印刷する予定’ のメッセージを表示した中身の無いボックスを表示します.

  • キャッシュ は現在のスクリーンの解像度で地図を描画します. コンポーザウィンドウを拡大または縮小した場合,地図は再描画されませんがイメージのスケールは行われます.

  • レンダー はコンポーザウィンドウを拡大または縮小した場合,地図が再描画されます. しかしスペースの問題で最大解像度までで限定されます.

キャッシュ が新規にプリントコンポーザに地図が追加された時のデフォルトプレビューモードです.

select アイテムを選択/移動 ボタンををクリックし, エレメントを選択し, 地図のコーナーの青四角ハンドルをドラッグすることにより地図のサイズを変更できます. このボタンは地図を別の場所へ移動する際にも使えます. アイテムを選択し, マウスの左ボタンを押したままでマウスを新しい位置まで移動してからボタンを離します. アイテムが正しい位置に移動できたら, アイテムをプリントコンポーザキャンパス中でロックします. 地図アイテムを選択し locked 選択アイテムをロックする か, アイテム タブでアイテムをロックしてください. またロックされたアイテムは アイテム タブからのみ選択できます. 選択されたアイテムは アイテム タブで個別にロック解除できます. また unlocked全アイテムのロック解除 アイコンで, すべてのロックされたコンポーザアイテムを解除できます. 地図を選択し, 地図 アイテムプロパティ タブでプロパティを調整できます.

地図エレメントのレイヤを移動するには,まず地図エレメントを選択し, moveItemContent アイテム中のコンテンツを移動 アイコンをクリックして地図アイテムフレームのレイヤをマウスの左ボタンで移動します.

メインプロパティ

地図 アイテムプロパティ タブの メインプロパティ では,以下の機能があります (figure_composer_map_1 参照):

Figure Composer Map 1:

../../../../_images/map_mainproperties.png

地図アイテムプロパティタブ

  • プレビュー エリアでは上で説明した ‘四角形’, ‘キャッシュ’, ’レンダ’ のプレビューモードを指定することができます. ベクタやラスタプロパティを変更することによりQGIS地図キャンバスのビューを変更した場合, プリントコンポーザの地図エレメントを選択して [プレビュー更新] ボタンを押すことによりプリントコンポーザビューが更新できます.

  • 縮尺 selectNumber フィールドでは手動でスケール設定します.

  • 地図の傾き selectNumber フィールドでは地図エレメントの内容を時計回りに度で指定して回転させます. 地図ビューの回転はこれに倣います. 正しい座標枠はデフォルト値 0 でのみ追加され, 一度 地図の傾き で指定すると変更できないことに注意してください.

  • checkbox 地図キャンバスアイテムの描画 では、メインQGISウィンドウの地図キャンバスに置かれた文字注記を表示することができます.

  • また地図アイテム上に表示されるレイヤの固定を選択できます. checkbox 地図アイテムのレイヤを固定する をチェックしてください. チェック後にメインQGISウィンドウで表示または非表示としたレイヤは, コンポーザの地図アイテムでは表示または非表示にはなりません. しかし固定したレイヤのスタイルとラベルは依然としてメインのQGISインターフェースにより再描画されます. それを防ぐには 地図アイテムのレイヤスタイルを固定する を使ってください.

  • showPresets ボタンを用い, QGISで準備したすべてのプリセット表示を追加することができます. showPresets ボタンををクリックするとすべてのプリセット表示の一覧が表示されます: 表示したいプリセットを選択してください. checkbox 地図アイテムのレイヤを固定する を有効にすることにより地図キャンバスが自動的にプリセットレイヤを固定します: プリセットの選択を解除するには, checkbox のチェックを外して draw ボタンを押します. プリセット表示の作成は レイヤーパネル を参照してください.

    地図の固定レイヤは data-defined も可能です, オプションの横の dataDefined アイコンを使います. ドロップダウンリストの選択セットが書き換えられます. |` 文字でレイヤのリストをする必要があります. 次の例はレイヤ layer 1layer 2 のみを使って地図アイテムを固定します.

    concat ('layer 1', '|', 'layer 2')
    

領域

地図アイテムタブの 領域 ダイアログには以下の機能があります (figure_composer_map_2 参照):

Figure Composer Map 2:

../../../../_images/map_extents.png

地図領域ダイアログ

  • 領域 では地図の領域を X, Y の最大/最小値を指定し, [地図キャンバスの領域指定] ボタンを押して設定することができます. このボタンを押すとコンポーザ地図アイテムの領域が, メインQGISアプリケーションの現在の地図ビュー領域に設定されます. [地図キャンバスで領域を見る] ボタンはその逆で, QGIS アプリケーションの地図ビューをコンポーザ地図アイテムの領域に合わせます.

ベクタまたはラスタのプロパティを変更してQGIS地図キャンバスの表示を修正した場合は, プリントコンポーザの地図エレメントを選択し アイテムプロパティ タブの [プレビュー更新] ボタンを押すことにより, プリントコンポーザの表示が更新されます (figure_composer_map_1 参照).

グリッド

地図 アイテムプロパティ タブの グリッド ダイアログで, 地図アイテムにいくつかのグリッドを追加できます.

  • プラスとマイナスボタンで, 選択したグリッドの追加削除ができます.

  • アップとダウンボタンで, リスト中のグリッドを移動し描画プロパティを変更できます.

追加されたグリッドでダブルクリックすると, 名前を変更できます.

Figure Composer Map 3:

../../../../_images/map_grids.png

地図グリッドダイアログ

グリッドを追加したら, checkbox グリッドの描画 チェックボックスを有効にし, 地図エレメント上にグリッドを重ねて表示できます. このオプションを開くと多くの設定オプションがあります, Figure_composer_map_4 を参照してください.

Figure Composer Map 4:

../../../../_images/map_draw_grid.png

グリッドの描画ダイアログ

グリッドタイプとして ‘実線’, ‘クロス’, ‘マーカー’, ‘フレームと注記のみ’ を使う指定ができます. ‘フレームと注記のみ’ は, 地図を回転させた時やグリッドを再投影したときに便利です. その下のグリッドフレームダイアログの目盛り項目で対応する設定ができます. グリッドを記号にしたり、レンダリングモードを選ぶこともできます. レンダリングモード の節を参照してください. さらに, X, Y 方向の間隔, X, Y オフセット, 交差の太さ, ラインスタイルも指定することができます.

Figure Composer Map 5:

../../../../_images/map_grid_frame.png

グリッドフレームダイアログ

  • 地図を保持するフレームスタイルには異なったオプションがあります. つぎのオプションが可能です: フレーム無し, 縞, 内側枠線, 外側枠線, 内側と外側枠線, 線の境界

  • 目盛り項目の ‘緯度/Yのみ’ と ‘経度/Xのみ’ 設定で, 地図を回転させたりグリッドを再投影した場合に, 横に表示する緯度/Yと経度/X座標の混在を防ぎます.

  • グリッドにおいても先進的なレンダリングが使えます.

  • checkbox 座標の描画 チェックボックスで, 地図フレームに座標値を追加することができます. 注釈の数値形式として, 10進数から度分秒, 接尾語を付けるか, 整列するか, どの注釈を表示するか, 式ダイアログを使ってのカスタムフォーマットを選ぶことができます. オプションは: 全て表示する, 緯度のみ表示する, 経度のみ表示する, 禁止(なし) です. これは地図を回転した場合に便利です. 注釈は地図フレームの内側または外側に表示できます. 注釈の向きは, 横, 垂直上向き, 垂直下向き を指定できます. それから注釈のフォント, フォントカラー, 地図フレームへの距離, 座標精度を指定することもできます.

Figure Composer map 6:

../../../../_images/map_grid_draw_coordinates.png

グリッドの座標の描画ダイアログ

全体図

アイテムプロパティ タブの地図 全体図 ダイアログでは次の機能が提供されます:

Figure Composer Map 7:

../../../../_images/map_overview.png

地図の全体図ダイアログ

地図全体図を作成し, コンポーザで可能な他の地図(複数可)の範囲を示すことができます. まず地図全体図に含める地図(複数可)を作成してください. それから地図全体図とする地図を, 通常の地図と同じ方法で作成します.

全体図 オプションを拡張し, 緑のプラスアイコンを押して全体図を追加します. 初めはこの全体図の名前は’全体図 1’ です(Figure_composer_map_7 参照). リスト中の名前 ‘全体図 1’ をダブルクリックし, 名前を変更することができます.

  • プラスとマイナスボタンで, 選択した全体図の追加削除ができます.

  • アップとダウンボタンで, リスト中の全体図を移動し描画プロパティを変更できます.

リスト中の全体図の項目を選択すれば, カスタマイズが可能です.

  • checkbox “<全体図名>” 全体図の描画 を有効にして選択した地図フレームの範囲を描画します.

  • 地図フレーム コンボリストで地図を選択し, その範囲を現在の地図アイテムに表示します.

  • フレームスタイル では, 全体図でのフレームスタイルを変更することができます.

  • 混合モード では, 異なった透過混合モードを設定できます.

  • checkbox 全体図を逆転 を有効にすると, 範囲の外にマスクを作成します: 参照地図がはっきりと表示され, 他のものがフレームカラーと混合されます.

  • checkbox 全体図の中心 では, 全体図フレームの範囲を地図全体図の中心に設定します. 複数の全体図を追加した場合は, 1つの全体図アイテムのみが有効となります.