ラスタ形式とベクタ形式の間で変換できると、GISの問題を解決するときに、またこれら二つの地理データの形式に特有の様々な分析方法を使用するときに、ラスターとベクターデータの両方を利用できます。これは、GISの問題を解決するためのデータソースと処理方法を検討する際に持っている柔軟性を向上させます。
ラスタとベクタの分析を組み合わせるには、データのタイプを一方からもう一方に変換する必要があります。前のレッスンのラスタ結果をベクタに変換してみましょう。
**このレッスンの目標:**分析を完了するためにラスタ結果をベクタにすること。
最新のモジュール raster_analysis.qgs から地図を起動します 。前の練習中に all_conditions_simple.tif が計算されているはずです。
ラスター->変換->ポリゴン化(ラスターからベクトル) をクリックします。ツールのダイアログが表示されます。
このように設定します:
フィールド名を 適切 に(ラスタの値を記述する)変更します。
exercise_data/residential_development 下に all_terrain.shp として保存します。
今、ラスタのすべての値を含むベクトルファイルを持っていますが、興味ある領域は適当なものだけです。すなわち、それらのポリゴンの 適当 の値が 1 であるもの。このレイヤーのスタイルを変更すればそれを明確に可視化できます。
ベクタ分析のモジュールに戻って参照ください。
suitable が値 1 であるポリゴンのみを含む新しいベクトルファイルを作成します。
新しいファイルを exercise_data/residential_development/ に suitable_terrain.shp として保存します。
現在の問題には不必要ではありますが、上記で実行されるものとは反対の変換について知っておくと便利です。 ちょうど前のステップで作成した suitable_terrain.shp ベクトルファイルをラスタに変換します。
ラスター->変換->ラスタライズ(ベクトルからラスター) をクリックしてこのツールを起動し、その後、下のスクリーンショットのようにそれを設定します。
入力ファイル は all_terrain ;
出力ファイル... は exercise_data/residential_development/raster_conversion.tif です。
幅 と 高さ はそれぞれ 837 と 661 です。
ノート
出力画像のサイズは、ここではベクトル化された元のラスタと同じになるように指定されています。画像の大きさを表示するには、そのメタデータを開きます( レイヤーのプロパティ 中の Metadata タブ)。
OK をクリックして変換処理を開始します。
完了したら、新たなラスタを元のものと比較することによって、その成功を測ります。両者は正確にピクセル単位で一致する必要があります。
ラスタとベクタ形式の間で変換すると、データの適用可能性を広げることができ、データの劣化につながる必要はありません。
今はベクトル形式で利用可能な地形解析の結果がありますので、どの建物を住宅開発のために検討すべきかの問題を解決するためにそれらを使用できます。